再分散性ポリマー粉末のガラス転移温度 (Tg) は何ですか?

再分散性ポリマー粉末のガラス転移温度 (Tg) は何ですか?

再分散性ポリマー粉末のガラス転移温度(Tg)は、ポリマーの組成や配合によって異なります。再分散性ポリマー粉末は、エチレン-酢酸ビニル(EVA)、酢酸ビニル-エチレン(VAE)、ポリビニルアルコール(PVA)、アクリル樹脂など、様々なポリマーから製造されます。各ポリマーには固有のTgがあり、これはポリマーがガラス状または硬質状態からゴム状または粘性状態へと転移する温度です。

再分散性ポリマー粉末の Tg は、次のような要因の影響を受けます。

  1. ポリマー組成:ポリマーによってTg値は異なります。例えば、EVAのTg範囲は通常-40℃~-20℃程度ですが、VAEのTg範囲は約-15℃~5℃です。
  2. 添加剤:可塑剤や粘着付与剤などの添加剤を添加すると、再分散性ポリマーパウダーのTgが影響を受ける可能性があります。これらの添加剤はTgを低下させ、柔軟性や接着性を向上させる可能性があります。
  3. 粒子サイズと形態:再分散性ポリマー粉末の粒子サイズと形態もTgに影響を与える可能性があります。粒子が細かい場合、大きな粒子と比較して熱特性が異なる場合があります。
  4. 製造プロセス: 乾燥方法や後処理手順など、再分散性ポリマー粉末の製造に使用される製造プロセスは、最終製品の Tg に影響を及ぼす可能性があります。

これらの要因により、すべての再分散性ポリマーパウダーに共通のTg値は存在しません。代わりに、メーカーは通常、ポリマー組成、Tg範囲、その他の関連特性に関する情報を含む仕様書および技術データシートを提供しています。再分散性ポリマーパウダーを使用するお客様は、具体的なTg値や用途に関連するその他の重要な情報については、これらの文書を参照する必要があります。


投稿日時: 2024年2月10日