建材グレードのセルロースエーテルは高性能混和剤として、建材の保水性と増粘性を向上させ、施工性を向上させます。石工用モルタル、断熱モルタル、タイル接着用モルタル、セルフレベリングモルタルをはじめ、PVC樹脂製造、ラテックス塗料、耐水パテなどを含む建材製品の性能向上と最適化に広く利用されており、省エネ・環境保護の要求を満たし、建築装飾の施工効率を向上させ、間接的に各種建築プロジェクトに適用されています。石工・左官工事、内外壁装飾は、国家産業政策の省エネ・環境保護新建材開発方向と一致しています。当社の建材グレードのセルロースエーテルは主に高級建材グレードのHPMCで、主な応用分野は断熱モルタル、タイル接着剤、セルフレベリング、壁紙接着剤などのドライミックスモルタル分野、およびポリ塩化ビニル(PVC)、電子スラリーなどの分野です。また、一部の一般製品もあり、主にレディーミクストモルタル、普通モルタル、壁削りパテなどに使用されています。
建設工学分野における総投資規模が大きく、市場規模が広く、需要が大きいため、建材グレードのセルロースエーテルの市場全体の需要は、他の分野のセルロースエーテルの需要をはるかに上回っています。主にレディーミクストモルタル、接着剤、PVC、パテなどに使用されています。現在、我が国の建材グレードのセルロースエーテル(建設、PVC、コーティングを含む)の需要は、非イオン性セルロースエーテルの需要の90%以上を占めています。
しかし、世界的に見ると、非イオン性セルロースエーテルの約52%が建材分野で使用されており、これは国内のレベルをはるかに下回っています。主な理由は、一方では、わが国の建設工学分野への投資規模が大きく、成長していることです。成長率は鈍化しているものの、量は比較的大きいです。そのため、わが国の建材グレードのセルロースエーテルは、応用範囲が広く、市場需要が大きく、顧客が分散しているという特徴があります。2018年に国内市場で需要のある建材グレードのセルロースエーテル22万トンと平均価格2万5000元/トンを基にすると、国内の建材グレードのセルロースエーテル市場規模は約55億元になります。
建材グレードの非イオン性セルロースエーテルには、2つの特徴があります。第一に、建設工学、不動産、装飾といった川下産業の影響を大きく受けていることです。近年、我が国の不動産投資額と不動産開発企業の建設面積は年々増加しているものの、成長率は大幅に低下しています。それに伴い、全国のレディーミクストモルタルおよびコーティング剤の生産量も成長率が低下しています。
もう一つの特徴は、この政策がグリーン、省エネ、環境に優しい建物の開発と海外の顧客需要の中国への移転を導き、国内の不動産成長の鈍化の影響を相殺することです。 「建築省エネとグリーンビル開発に関する第13次5カ年計画」は目標を掲げています。2020年までに、新しい都市の建物のエネルギー効率レベルは2015年と比較して20%増加します。新しい都市の建物におけるグリーンビルディング面積の割合は50%を超え、グリーン建材の使用率は40%を超えます。既存の住宅の省エネ改修面積は5億平方メートルを超え、公共施設の省エネ改修は1億平方メートルです。全国の市町村の既存の住宅における省エネ建物の割合は60%を超えています。セルロースエーテルの開発は政策的なサポートを提供します。 2012年の欧州債務危機後、一部の国の顧客は危機に対処しコストを削減するために、中国やその他の新興国からのセルロースエーテルの購入を増加させました。
投稿日時: 2024年4月28日