ヒドロキシプロピルメチルセルロースHPMC E3、E5、E6、E15、E50、E4M
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、文字と数字で示される様々なグレードを持つセルロースエーテルです。これらのグレードは、分子量、ヒドロキシプロピル基含有量、粘度など、様々な仕様を表しています。ご指摘のHPMCグレードの内訳は以下のとおりです。
- HPMC E3:
- このグレードは、比粘度2.4~3.6CPSのHPMCを指すと考えられます。数字の3は2%水溶液の粘度を示し、数字が大きいほど一般的に粘度が高くなります。
- HPMC E5:
- E3と同様に、HPMC E5は異なる粘度グレードを表します。数字の5は、2%水溶液の粘度がおよそ4.0~6.0 CPSであることを示します。
- HPMC E6:
- HPMC E6は、粘度プロファイルが異なるグレードです。「6」という数字は、2%溶液の粘度が4.8~7.2 CPSであることを意味します。
- HPMC E15:
- HPMC E15は、E3、E5、E6と比較して粘度が高いグレードであると考えられます。15という数字は、2%水溶液の粘度が12.0~18.0CPSであることを示しており、より粘稠度が高いことを示しています。
- HPMC E50:
- HPMC E50は高粘度グレードを示し、50は2%溶液の粘度が40.0~60.0 CPSであることを示します。このグレードは、E3、E5、E6、またはE15と比較して、粘度がかなり高くなる傾向があります。
- HPMC E4m:
- E4mの「m」は通常、中粘度(3200~4800CPS)を表します。HPMC E4mは中程度の粘度レベルを持つグレードです。流動性と粘度のバランスが求められる用途に適しています。
特定の用途に適したHPMCグレードを選択する際には、必要な粘度、溶解性、その他の性能特性を考慮する必要があります。HPMCは、建設、医薬品、化粧品、食品などの業界で広く使用されています。
食品分野では、HPMCは乳製品以外の製品に添加物として利用され、保水性、作業性、接着性などの特性を向上させます。医薬品や化粧品分野では、HPMCはフィルム形成能や増粘能を付与するために使用されます。
各HPMCグレードの仕様や推奨用途など、詳細な技術情報を入手するには、メーカーまたはサプライヤーに問い合わせることが重要です。メーカーは通常、ユーザーが特定のニーズに最適なグレードを選択できるよう、技術データシートや製品資料を提供しています。
投稿日時: 2024年1月7日